前回の記事で、ヒルシュスプルング病のおしりただれについて話しました。
おしりかぶれの薬はたくさんありますが、ただのかぶれでなくびらん状態のおしりにはよくバリアー軟膏といって、白色ワセリンとcmcNa(カルメロースナトリウム)を3対2で混ぜたものを使うことが多いです。
これを使っても効果がない場合、亜鉛華単軟膏10%+cmcNaを7対3で混ぜたものを使っています。
亜鉛には炎症を鎮める作用があり、亜鉛を含む軟膏は複数存在しますが、基剤などが異なり亜鉛華単軟膏10%が最も固さがあり、皮膚への定着を期待します。